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おいしい声(もの)たべたい。

ここは主食が『声』のさすらい人「御影」が、日々の雑記やらその日食べたごはん。その他を自由気ままに語るブログです。日々、腹痛に注意。
HOME » TRPG小説 » scene6:無限の虹彩-メル=アドラーの憤慨-
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 極彩色の城…『無限城アルカンシエル(本人命名)』の玉座で、魔王メル=アドラーは苛立たしげに肘掛けを指先でトントンと叩いていた。"詐術長官"カミーユ=カイムンが去り、愚かな訪問者を迎えるための準備を嬉々として整えた。無名の落とし子と魔王もどきが自分を倒しに来ているという事実は腹立たしいのだが、元々弱者を執拗にいたぶることに快感を覚えるこの魔王は、内心この状況を喜んでいた。物理的認識、魔術的認識、そして霊能的認識のすべてを阻害する完全なステルストラップを作成し、城のあらゆる場所に配置した。内容も二人の侵入者に対しては過剰すぎるもので、いかにこの魔王が嗜虐的な性格をしているのが伺える。
「…なのに…なぜ…なぜなの? 私の華麗なるトラップたちが…」
 城内を映し出す投影を見つめながら、イライラした様子で爪を噛むメル。映し出された画面には大量に仕掛けられたトラップたちを潜り抜けていくハルカとムツミの姿があった。もし、彼女たちがメルの仕掛けたステルストラップを知略の限りを尽くして突破してきたのであればメルもここまでの怒りを顕わにはしなかっただろう。ほんの少しだけだとしても賞賛し、二人に対する価値観を変えたかもしれない。だが、彼女たちはそんなことをしなかった。
「…また…またですわ…またしても私の…」
 画面の中では、もうもうと立ち上る煙と散乱した瓦礫が起こった爆発の凄まじさを物語っていた。これは石柱に仕掛けられたマインドボムをトリガーとした爆発の連鎖トラップで、一度起動したら対象の生命力や精神力を根こそぎ奪い取る恐るべきトラップだったはずだ。だが、二人は何食わぬ顔でそのエリアを抜け、次のエリアへと向かう扉へと向かっていた。もちろん、その扉にも見えざる罠が仕掛けられていて、今までのエリアで起こったことを考えれば、まともな危険感覚を持つ生き物ならばその存在を警戒してもいいはずなのだが…やはりふたりは警戒するそぶりもなく、扉に手をかけた。当然、強力な爆発が二人を包み込む。しかし、その爆発の中から傷ひとつない姿で現れた。これは伝説のウィザード『柊蓮司』が行ったとされる罠探知法…自らの潤沢な生命力を盾に、罠に自ら突入し強制発動をもって、後に続く魔術師たちを安全に進ませる…『漢探知』である。もちろん、ハルカもムツミもクセは強いがれっきとした乙女であり、本来はこのような方法を取るべきではない。だが…彼女たちはどうしようもないぐらい探索向きではない性格、性能だったのだ。
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