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おいしい声(もの)たべたい。

ここは主食が『声』のさすらい人「御影」が、日々の雑記やらその日食べたごはん。その他を自由気ままに語るブログです。日々、腹痛に注意。
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夢の見る夢 ハルカ・リノリウム side魔王 「同族殺し(エミュレイト・エミュレイター)」


scene1:落とし子と魔王-勇者魔王-
 
「ねぇねぇ、ハルカ。ウィザードって普段どんなことして過ごしてるの?」
 体全体から犬のような遊んでオーラを出しながら、目の前の魔王…勇者魔王ムツミ=アマミは私の顔を覗きこんで来る。こちら側に来てから知り合った彼女は、私の数少ない魔王の友人だ。
「…私はよく千里ちゃん…友達と一緒にショッピングをしたりしてたわよ」
 さよならも言わずに別れた友人の顔を思い出す。彼女のことだからきっと怒ったりしないで、いつものように呆れた顔で「相変わらずバカね」とか言ってるんだろうな。なんて。
「ショッピングかぁ…やっぱり狭界のお店みたいに色んなものがおいてあったりするんでしょ? いいなぁ…」
 恋する乙女のようなうっとりした表情でムツミが呟く。この正義・勇気・情熱・夢で出来ているような熱血娘にも、おしゃれとかに興味があるのか、それは新しい発見だ。
「何か欲しいものでもあるの?」
「うん、新しいグレートソード!」
「……」
 私がモノローグを挟む隙すら与えない速度で期待を裏切る…まぁ、ある意味期待通りの答えを返すムツミに思わず絶句してしまった。
「…どうしたの? ハルカ。そんな悲しそうな顔して」
 私の顔を覗きこみながら心配そうな表情を浮かべるムツミに「気にしないで」と言いながら、私はつい数時間前に起こった出来事のことを思い出していた。
 

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